3/22/2014

2013年度総会の報告

 会員のみなさま、ご清祥のことと存じます。

 さて、かねてからお知らせしていたワシントンDC三田会総会が昨3月21日夕、予定どおりに開かれ、39人というこれまで最大数のご参加を得て、文字どおり、盛りあがりました。その総会の結果や集いの模様を会員各位に役員側からご報告します。

 今回の集いは日本式年度に従い、2013年度総会となります。当会の規定でこの集いは1年に一度、その開催を義務づけられています。総会の主目的は会運営自体についての協議や決定ですが、当会の一貫した目標である交流と親睦の主要な機会ともしています。

 ワシントンでも、ついに春と言い切れる日和となった春分の日、総会は午後6時から、ホワイトハウスにも近く、眺望のよいナショナル・プレス・クラブのブルーンバーグ・ルームで開かれました。

 総会の開催は当会の副会長の樋口和雄さんによって宣され、進められました。

 総会の公式な部分の要旨は以下となります。

 <総会での報告や承認>

 最初にワシントンDC三田会の2013年度の活動全体について役員の一員の吉野麗子さんから報告がありました。なお吉野さんは当会の公式ホームページを立派に作成したほか、会の実際の運営の実務を最も多くこなしてくださっています。
 吉野さんの報告では、昨年4月以降の1年間、まず5月、7月など奇数月の第二火曜日にホワイトハウス至近のホテルで開いている「三田倶楽部」がいつも盛況に開かれたこと、名簿がアップデートされて、現在は会員の登録が127人に達したこと、さらには有志による早稲田OB会とのゴルフ大会が開かれたこと、などが伝えられました。
 吉野さんからは、今回あらたにワシントンDC三田会の名称入りの慶應義塾の三色旗が取得されたことも報告され、総会会場にもその塾旗が堂々と掲げられました。

 この三色旗については、同じ役員の一員で早慶ゴルフの幹事役となっている伊藤忠の秋山
勇さんから説明がありました。早慶ゴルフ大会の際に相互の旗の掲示が提起されたことから当会としての塾旗取得となったという経緯や、実際の旗は東京の伝統ある専門店に注文をして購入したことが報告されました。この早慶ゴルフや三色旗調達では、当会役員でIFC勤務の小森雄介さんも世話役を果たしてくれました。また日本からその旗を実際に運んできてくださったのは、この総会にも参加した三菱東京UFJ銀行の寺澤英光さんだそうです。ありがとうございました。

 この後は古森義久会長による挨拶と報告となりました。
 ここでは、古森が従来から役員会の総意という感じで申し上げている、当会の重点目標の「誰もが加われる交流と親睦の活動」優先を改めてお伝えし、その理由としての当会会員の多様性を説明しました。ワシントン地区の三田会メンバーは年次、職業、在住など、あまりに多種多彩であり、会全体が主催する行事はその誰もが参加できる形を主体にすべきだという方針です。在学中の留学生を含めて10代から現地永住の80代ぐらいまでの会員の方々の広がりに対し、同窓会の本質からしてのオールインクルーシブの特徴を保ちたいという趣旨です。
 しかしもちろん芸術やスポーツの観賞、ゴルフ試合なども会員の有志が実施することは大歓迎であり、そのための企画や広報は積極的にしていこう、というわけです。

 これに続いて、総会での参加者全員による協議という機会を設けました。
 当会のあり方について提案や苦情があれば、この協議の場で申し出てくださいという趣旨です。同時に当会のこれまでの運営方針や役員人事への可否をも問いました。その結果、出席のみなさまのご了承を得ました。
 現在の役員は会長・古森義久、副会長・樋口和雄、幹事・ゲール輝美、野口美知子、秋山勇、富永こずえ、佐藤隆、小森雄介、吉野麗子の合計9人です。とくに任期も決まっていませんが、今回の総会での了承を得て、当面はこの顔ぶれで進むことになりました。もちろん新たに役員となって、会の運営にかかわりたい方にはドアは開かれています。

 <総会での交流と親睦>

 総会の一応の公式部分が以上で終わり、後はたっぷりと時間をとっての会員相互の交流と親睦になりました。スペイン料理のビュッフェとワインなどを楽しみながらの歓談です。
 多種多彩な慶應卒業生たちがワシントン地区に在住することと、子供時代、青年時代のどこかを慶應義塾のどこかで過ごしたこと、という共通項を基礎に、新たな人を知り、知己のある人たちとは旧交をあたためるという機会です。
 ここ数年の総会ではこの交流と親睦のためには、まず出席者全員が改めて自己紹介や近況報告をすることが恒例となっています。今回も39人全員がそれぞれのスタイルで過去や現在の自分を語るところからスタートしました。
 そのそれぞれのお話しの内容を紹介することはできませんが、出席者の方々の簡単なご紹介をさせていただきます。

 役員では前述の顔ぶれのほかに、すでにおなじみの会議通訳のゲール輝美さん、ジャーナリズムにもかかわられてきた野口美知子さん、醤油生産の国際的な活動で知られる佐藤隆さんらが加わり、総会の進行自体にも協力してくれました。役員で唯一、姿のなかった富永こずえさんは出産と育児に追われての、やむにやまれずの欠席だそうです。

 今回はニュースメディアの方々の参加が通常より多くみえたことも印象的でした。フジテ
レビの森守弥子さん、共同通信の政治記者の吉浦寛仁さん、読売新聞の同じく政治記者でワシントンでは研究員生活をしている橋本潤也さん、TBSのワシントン支局長の山口敬之さん、などでした。
 職業別に出席者をみると、ともに日本ですでに弁護士として活動され、いまはワシントンの法科大学院や法律事務所に所属している上野一英さんと松浦雅幸さんの存在も目立ちました。
 CSIS(戦略国際問題研究所)で働く方々も多かったです。日本の官民の機関から派遣され、研究生活をするというケースがほとんどのようです。ジェトロから出向の磯部真一さん、防衛省からの礒崎恒明さん、経団連からの大山瑞江さん、内閣府からの久保田健太郎さんなど、でした。
 企業の駐在では、東芝の井口徹夫さん、ホンダの堀江薫さん、東京電力の大貫崇雄さん、JSATの松藤浩一郎さんと本久貴志さんなども、ほとんどが初参加として登場してくださいました。
 企業といえば、もちろん商社の方々もいつもどおり、枢要なメンバーでした。伊藤忠の兼盛玉輝さん、双日の栗林顕さん、住友商事の渡辺亮司さん、です。
 国際機関、政府系機関などでは、おなじみの世界銀行の冨永二郎さん、中南米開発銀行系MIFの渋谷ゆかりさん、農林中央金庫からワシントンのIIFに出向された寺西富広さん、らも出席してくれました。

 とくに職業の区分にこだわるわけでもないのですが、自然にそんな流れとなりました。
 学問の領域では、静岡大学の教授からフルブライト留学でいまジョージタウン大学で憲法の研究をしている小谷順子さんも参加してくれました。すでにご存知の方も多いジョンソン茂代さんはアメリカン大学の日本語講師です。
 ファッション・ジャーナリストの秋元文月さんも、すでに当クラブではおなじみです。ワシントンと東京の両方で翻訳などの仕事で活躍するサンドラ・ヘィベンズさんも元気に参加してくれました。また韓国から慶應大学への留学体験があり、いまはアメリカン大学で法律を学ぶ具ミンジさんも、なごやかに交歓をしてくれました。
 アトランタのエモリー大学でMBA取得中の高倉啓太さんは、前述のCSISの磯部さんの友人ということでの特別参加でした。
 また慶應義塾大学に在学中の留学生としては、アメリカン大学の小林忠広さんと田代晃一郎さん、ジョージタウン大学の増田理紗さんが加わり、それぞれに若さと活気を振りまいてくれました。

 時計が夜10時を回ったところで閉会となり、流れ解散となりましたが、その後10時半近くまで立ち話は続き、皆さんが名残惜しそうに会場を後にする姿を、役員一同、嬉しく眺めました。

 総会の出席者と交流や親睦の模様は以上のとおりです。
 万が一、出席はされても、お名前を上記であげなかった方がいれば、報告者のミスなのでお許しください。すぐに追加や訂正をします。
(以上、古森義久記)